【必見】リーダーになりたての方へ。なぜ話を真剣に聴いてもらえないのか?聞き手が感じる「話し方の間違い」を伝えます。〈朝礼編〉

話し方のテクニック解説 仕事
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この春からリーダーを任された方。またリーダーになって間もない方。
人の前に立って話をする機会が出てきたのではないでしょうか?

そんな中、

一生懸命話をしているのにまともに話を聴いている人がいない・・・

朝礼や勉強会を開催しているが正直自分でも意味があるのか判らない・・・

と悩んでいる方もみえるのではないでしょうか?

今回はそんな方に向けて

どうしたら、人の意識を集められるのか?

について、ある職場の事例を元に
残念なコトとその「改善のポイント」をお伝えしたいと思います。

この記事を読めば【人前で話す苦痛】から解放され
【時間大泥棒!無意味な話の垂れ流し】から
【全員が注目するカリスマ講話】へ変わる一歩となるハズです。

それでは最後までご覧下さい!!

ある職場の実例

とある職場では、毎週月曜日に朝礼が行われています。

朝礼中の司会者はハリキって話をしている様ですが・・・

聞き手の様子から相当の温度差が漂ってきます。

S氏
S氏

はぁ~ん!?何言ってんだコイツ?

涙目君<br>(司会者)
涙目君
(司会者)

ぼ、僕の話をしっかり聴いて下さい!

M氏
M氏

長ぇよぉ~!しかもまたその話かい。

ふぁ・・・眠い・・・。

涙目君<br>(司会者)
涙目君
(司会者)

あわわわ・・・まだアノコト言ってないし
どーしよぉ~。
と言うかアノことって何だっけ?
アセ、アセ

「い、いま一度ぉ~〇〇〇してぇ~」

で、結局なんだったのかのぉ~

ばぁーさんは解かったかぇ??

イッシぃ~
イッシぃ~

ふッ。朝礼あるアルだな・・・。

一体、何に問題があるのでしょうか?
司会者の話し方で、残念なコトと改善点について述べていきます。

無駄な繫ぎ言葉が多い

話慣れていなかったり、自分の考えが整理されていないうちに
話を進めていくと間延びしてしまいます。

そんな間延びを隠す為に無意識に使ってしまう
「繋ぎ言葉」を乱用してしまっていませんか?

えー、と言うワケでして~、えー、
あのー、〇〇〇で、アノ~、〇〇〇は、あの~
でぇー、あ~、う~、おぉーッ、えー

実例として

余りにも気になったのでカウントしてみると・・・
約10分間に60回もの不要な「繋ぎ言葉」が使われるケースも。

ハッキリ言って話の内容より、繫ぎ言葉の回数にしか印象に残らないッ!

その他、意外と多いのが

~ですね、~ですね、~デスねの連呼

この言葉は比較的話が出来る方でもつい使ってしまう様ですが

1回や2回ぐらいならともかく繰り返し繰り返し使われると相当ウザい。

回避方法として以下のコトを意識するだけでもだいぶ変わります。

改善のポイント①
話を始める前に予め話す内容を大枠で把握しておく。

人前で話すことは、普段から慣れている方ならともかく
多少なりとも緊張するもので、色々と思っていた事を忘れてしまいがちです。

話したい内容の大枠を紙に書き出して整理しておきましょう。

※ここで事細かに内容を書き出すのはNGです。あくまで大雑把にです!
そんなコトをしても結局忘れてしまうのがオチです。

改善のポイント②
説明をイメージし、リハーサルをしておく

書き出した紙を見ながらでも良いので大枠の内容を元に、
頭の中で人前をイメージしながら説明してみるとツマずくポイントが判ってきます。

このツマずくポイントを自分が納得がいくまで説明できる様に表現や例えなど
修正を掛けていきます。

この際、表現方法で自分がしっくりくるキーワードがあれば
メモ書きに追加していく
と良いでしょう。

※このトレーニングは必ず話すお題の項目全てで済ましておくことをお勧めします。

改善のポイント③
自分の言葉で話す。カッコよく話そうとは思わないこと!

誰もが最初から上手く話が出来るワケではありません。

「うけうり」の言葉をカッコよく話してみたところで
化けの皮が剥がれるだけです。

自分が理解できない事を他人に理解させられるワケがありません。

そんな薄っぺらいインテリ気取りをするぐらいでしたら
多少どもっても、身近な事例を「自分の言葉」で話した方が
相手の興味を惹けるってものです。

マンネリ化

ポイント
前回に話した内容に対し、結果や経過を述べていきましょう。

良く感じるのが

~に注意して下さい!~に注意して下さい!
って、よくもまぁ、毎週同じ事言っているなァ~。

この様に思われている事が多いのではないでしょうか?

定例的に開催する朝礼などでは、徐々にネタ切れになるのは
仕方ないかも知れません。

ですが、同じ案件でも指示・依頼した事に対しどうだったのか?
という結果や経過について説明を加える事でマンネリ化を解消できます。

例えば、前回に「検査で~に注意して下さい」と述べたとします。

で、現状は注意の依頼・指示に対し効果が出ていなかった場合

依頼・指示の内容が伝わらなかった?適切でなかった?

といった事が考えられます。

つまり、漠然と「注意して下さい」と言っただけでは
効果が得られない
という結果が現れている事ですね。

この事に対し、次週の朝礼の場で同じ様に
ただ「注意して下さい」の発言はアリエナイとなるわけです。

【ココが重要】
少なくとも、どんな時に(When)・何に(What)・どこで(Where)・どう(How)の要素を加えてより「具体的」に説明することも忘れないで下さい。
更に具体例を挙げられたら尚GOODです。

なお結果や経過を説明することは、新な課題を発見したり
意味が無い事を繰り返し指示・依頼する無駄に気付く
など
メリットが大きいのでお勧めです。是非習慣付けてみましょう!

話の軸がブレている

ポイント
慣れないうちは、例え話は1の案件に対し1つで充分。
話題を移す場合は、必ず結論で完結させてから。

後からこんな質問を受けることはありませんか?

Aのことを話していたハズなのに、いつの間にかBの話になり
結局のところAの話は何だったの???

これは、話を進めるうちに話の軸がブレてしまうケースです。

上級者であれば、プレゼンなどでよく使われる手法「結論先行型」
話をすれば、話の軸はブレ様がないので理想的でしょう。

これは最初に結論を述べ、後から理由を説明してゆく方法で
簡潔でいてインパクトのある印象を残すテクニックですが
いきなりその手法を真似るのはハードルが高いかも知れません。

そこで、初心者の方にお勧めするのが

伝えたい1つの事について【伝えたい目的】【どうして欲しい】
必ずセットにして話を進める方法です。

【伝えたい目的】とは、その話をすべき理由であり
【どうして欲しい】とは、その結果何を求めているのかと言う事です。

もし、どちらか一方でも説明ができない様であれば
それは話す価値が無いネタなので、チラシの裏などに書いて捨ててしまいましょう!
この様に取捨選択することで「話の密度」が高くなります。

議事録を担当している方なら解かるかと思うのですが
アレコレと話を盛りたくなっても、口頭で言われたことを人が覚えられているのは
一度にせいぜい10秒程度ではないでしょうか?

ダラダラと説明を垂れ流しているうちに、説明している本人ですら
何を説明していたのか忘れている光景は「無駄な例え話が多過ぎる」ことから生まれるのです。

【伝えたい目的】【どうして欲しい】を繋ぐ例え話は
「シンプル」にすることを心掛けていきましょう。

これは避けたいアルアル事例

いきなりルール増設

みなさんの職場ではこの様な話が頻繁にされているのではないでしょうか?

押し付け<br>タイプ
押し付け
タイプ

今日から〇〇〇の際は、〇〇〇する事になったのでみなさん守るように!以上!

Mrメシウマ夫
Mrメシウマ夫

ぶはぁ~!何ソレ?

いきなり意味わからんのやけど・・・。

またこんな場合も。

イッタ<br>イワナイ猫
イッタ
イワナイ猫

~が守られていません!

この事はルールなのでしっかり守って下さい!(キリッ)

Mrメシウマ夫
Mrメシウマ夫

えぇ~!?そんなルールあったけ??初めて聞いた話だべ。

これでは理解を得られるどころか、反発を買うだけです。

基本的に人間は「変化を嫌う生き物」です。
正しい事ですら、新しいコトには否定的になりがちなのは自然な姿です。

そんなコトを考えないで、いきなり「新ルール」が決まったから
守れやコラッ!と言ったり
誰も知らなかった様な事を「ルールだった」と言うのは、もはや「軍隊」です。

厳格な規律で統制された「軍隊」なら通用するでしょう。

ですが、軍隊ではないフツーの職場であれば、必ず説明を添えることをお勧めします。

新しく決まったルールを展開する際には、少なくとも下記内容を説明しておきましょう。

なぜそのルールが決まったのか?という背景や理由
そのルールの適用範囲は何処まで?どんなシチュエーション?
守らなかったらどうなる?守れない時はどうするの?

聞き手の理解は得られている?

押し付け<br>タイプ
押し付け
タイプ

フッ!今日も俺の話は冴えていたな!

一方的に話終わって大満足。言いたい事は全て言ったしキリッ!!

ちょっと待って下さい。

自己満足に浸る前に、確認して欲しい事があります。

その話は本当に理解されていますか?
そもそも皆さん話を聴いていましたか?

案外、人の話など聞いてなどいないのがフツーです。

時々、聞き手や第三者に自分の話はどうだったか感想を伺ってみましょう。

そうする事で、自身では気付かない客観的な評価が判るハズです。

「話の上手さ」とは、自分ではなく伝えたい相手により評価されるものです。

相手の感想について、謙虚に向き合い考えるコトは
飛躍的に話し方をレベルアップさせる近道となります。

ダメ押し! 終わってから更に?

やっと終わったか・・長かった・・・。

眠気をコラえて立ち尽くすこと10分間。

解放感に浸りかけたその時

司会者
司会者

「あっスミマセン、もう一点いいですか!!」

え?? まだ何かあるのかい!?もーええわw

なんとも締まりの無い、間の抜けた朝礼になっていませんか?

そもそも、言い忘れたコトなんて
司会者も忘れるレベルなので、重要度は低いハズです。

ここではバッサリと諦め、違う機会に違う方法で展開することを考えましょう。

大して重要でない話を後付けしてしまうと、それまで話した内容が薄れてしまいます。

もし、それが重要なコトであるのなら話す順序を見直すべきです。

大切なこと・重要なことほど冒頭で話してしまうことを心掛けましょう。

いかがでしたか?いくつか思い当たることは無かったでしょうか?

最後に各ポイントについてまとめてみましたので参考にしてみて下さい。

まとめ(心掛けたいこと)

内容が無い話を垂れ流さない為に気を付けたいポイント

聴いていても、聴いていなくても大差ない、そんな朝礼では
やるだけ時間の無駄ですし、会社にとっても従業員にとっても
「害」以外のナニモノでもありません。

朝の貴重な時間帯。

なぜ貴重な時間を使ってまで朝礼を開催するのか、その開催目的を考えましょう。

極論、「その時」に伝えなければならない伝達事項が無ければ無しでもいいのです。

参加者全員に伝えないとマズい内容に絞って意義ある時間としたいですね。

話の項目は3点に絞る

できる人間のテクニックとして多用されるのが
重要ポイントを3つ挙げて説明する方法です。

私なりに考えたオススメ例で説明していきます。

冒頭において「今回は3つの伝達事項があります」と伝え

1つ目は~の件。~という状況で~の理由から~という対策を行います。
従いましてみなさんには~において、~をしてもらう様協力をお願いします。

続けて、2つめ、3つめを同様に説明し
最後に以上、「①②③の連絡またはお願いでした」と締めくくり
ここまでで解らないことや不明点など皆さんへ質問を受け付けるといいでしょう。

全員参加型になる様に心掛ける

アリガチなのが「解らない人は手を上げて下さい」というやり方ですが
そもそも、その問いに応える様な方はしっかりと話を聴いています。

また何を理解すれば理解していると言えるか解からない人・・・
いわゆる「ワカラない事が解からない」人にとっては
解かったツモリになっています。

こんな人が手を上げると思いますか?

今すぐにでも、自発的に理解したという意思表示確認に切り替えましょう!

そうする事で、全員が「話を聞き流す」から「話を聴く」にシフトするハズです。

特に重要事項については、理解できた人に挙手をしてもらうと効果的です。

時折、手を上げた人を当てて理解した内容を説明してもらったりすれば
緊張感が出た有意義な朝礼となることでしょう。

更にメリハリを付けるコツ

朝礼の司会を順番に回して色々な人に「人前で喋る」訓練をしてもらったり
今週の目標・頑張る事をコメントしてもらうことなどが考えられます。

コレで漠然と朝礼に参加するという事も解消できるかと思いますので是非お試し下さい。

自身なりの考えや理由を説明する

貴方は「伝書バト」になっていませんか?

ただ、決まった事を伝達するだけ・・・だったら文書を配布すればいいのです。
わざわざ一同に人を集めて口頭で読み上げる必要も無いのです。

大切なのは決まり事の事実ではなく、その決定事項に対して
どう言った理由でどういった判断を下し、どう行動する様にしたかという
「自身の想いや考え」を添えた説明が欲しいのです。

そうする事で、タダの情報読み上げ会から「意思疎通の場」
意義ある朝礼に造り替えられるハズです。

長文にかかわらず、ここまでご覧戴けた方は
きっと自己研鑽をいとわない「意識高い系」の方だと思います。

この記事が少しでもお役に立つことを願うと共に、今後のご健闘を切に希望しております。

ありがとうございました★

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イッシぃ~
自身の体験談を基に「価値ある情報、楽しみに繋がること」を発信し、少しでも皆様の生活のお役に立ちたいと考えています。 思ったことを実現する力「行動」のキッカケになれれば幸いです。 そろそろ尖った人生へ乗り換え準備中♨♨♨

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