なんとか書類選考を通過し、面接にこぎつけた半面・・・面接上手くいくかなと不安になりませんか?
今回の記事は、面接への不安や面接で緊張することを「解消する考え方」をお伝えします。
この記事の信憑性
現役選考担当者として、採用活動に携わっています。日々、面接の結果から応募者と企業のベストマッチングの為に面接側の改善の他、新人の受け入れ体制の構築にも取り組んでいます。なお、ブログの運営を始めたばかりですが、仕事に活かせる記事を取り扱っています。
この記事は以下のような人におすすめします。
・とにかく面接が苦手でプレッシャーでしかない
・緊張して思うように話せず終わってしまう
・面接への準備は何をしたら良いかわからない
この記事を読めば、面接への不安が無くなり次の2つのコトが可能になるかと思います。
①自信を持って面接に臨むことができる
②ブラック企業への入社を予防
また面接だけでなく就職活動も、この考え方をすればより効率的なスタイルで進めていけるハズです。是非、最後までご覧いただけれたらと思います。
ごたくはイイから結論(たった1つの考え方)早ヨ!という方は発想の転換まで読み飛ばして下さい。
就職活動の大きな誤解
面接の話の前に、就職活動にアリガチな大きな誤解についてふれたいと思います。
なかなか就職活動が思う様にいかず、苦戦してみえる方
「これだけ沢山応募しているのに箸にも棒にも掛からない・・・」
「お祈り文書のパターンは全部 知ってるワwww」
「封筒や切手代もバカにならんな、あっ履歴書切れた」
「あぁー、面接で頭真っ白になってもうた」
こんな会話をされてませんか?
自虐ネタには持ってこいですが・・・。
あまりにも採用が遠のくと「自分は無能なのか?」と自信を無くしてしまいますよね?
こんな風に思ってしまうのも無理がないのかも知れません。
もし、貴方が【就職活動=企業に雇ってもらう為の活動】という認識であれば
それは大きな誤解をしていることになります。
それでは、誤解の内容を解説していきます。
就職活動は販売活動そのもの
「企業に雇ってもらう」という思考は、「応募先に依存した」考えになります。
ですが、本来は「アナタという商品をマーケットに売り込みに行く活動」と考えるべきです。
大切なのは「依存」ではなく「対等」であるという思考なのです。
なぜなら、会社と従業員の関係について考えてみて下さい。
アナタは、無償のボランティア活動をする為に企業に勤めていますか?
当然、違いますよね。
アナタはアナタによる労働力を企業に提供し、企業はその報酬として給与を支払っている。
つまり、雇用者(企業)と従業員の関係は、お互いに提供するものと受け取るものが違うだけで「対等な取引をしている」と言えるのです。
マインドコントロール
では、採用が遠のいて「自分は無能なのか?」と思ってしまう原因はどこにあるのでしょうか?
商品で例えるなら「採用」は「商品を買ってもらうこと」になります。
「採用されない」のは「売りに行った先」に、「ただ買い手がいなかっただけの話」となります。
このことを理解していない為、自分の価値を見失ってしまうのです。
企業はゴマンと星の数だけありますので、自分の価値を理解してもらえる買い手を探しましょう!
改善として、売り場を変えるなり、商品の良さをアピールすれば良いだけの話であり買われなかった事でアナタの価値が下がるということではないのです。
ちょっと売れなかったからと言って、値下げしますから買って下さいと
安易に「安売り」=「雇ってもらう」ということは避けたいですね。
自分という商品の価値を維持して販売する様に行動することが、結果的に採用率UPに繋がりますし何よりその後の会社勤めで不満をため込まない為の秘訣かと思います。
それではここまでの話を踏まえ、面接の心構えについて解説してゆきます。
面接の心構え
面接は双方が行うもの
みなさんの面接に対するイメージはどのようなものでしょうか?
本来は、採用選考を目的として企業側が設定しているものでありますが・・・
応募者の品定め・ふるい落とし(無駄に説教・ダメ出しも)
圧迫面接と称した面接対応者のストレス発散の場(応募者いじめ)
採る気のないセレモニー(スーパーマン以外採る気無いよね?)
この様なダークなイメージを持たれてみえる方も少なくないと思いますし、正直に私も面接に対して良いイメージはありません。
ですが、実は面接には応募者側への大きなメリットがあるのです。
それはアナタが面接官として企業の善し悪しを判断する機会ということです。
緊張する理由
ここで先に面接で緊張する理由を整理しておきましょう。
人が緊張する場面はどんな時でしょうか?
「自分を少しでも高く評価してもらおう」という意識が働く時ですね。
・・・当たり前ですよね。
採用されたくて、面接に臨んでいるワケですから高く評価してもらいたいに決まっています。
ここでのポイントですが、高く評価してもらいたのは「目的があっての話」であるということです。
面接の場であれば、「採用してもらいたいという目的」があるということになります。
もう一度整理します。
面接の場のアナタの心境
目的:採用してもらいたい→だから、高く評価してもらいたいと思う→だから緊張する
発想の転換
ところで皆さんは
面接で面接官がガチガチに緊張していたという話を聞いたことはありますか?
もちろん、そんな話聞いたことないですよね?
理由は簡単です。
それは、別にアナタにこだわっていないからです。
良い人材なら採用するし、気に入らなければソレまでと考えているから
「強気」でいられるのですし、ましてや「緊張」なんてするハズもないのです。
さぁ、ここで発想の転換を行います。
アナタは企業から面接を受けると同時に【企業の面接していると】考えればよいのです。
つまり「アナタが企業の面接の内容や進め方を評価する面接官」として臨むという思考です。
企業側の考えと同じ様に「気に入らなければソレまで」と思えれば、自然と緊張することも無くなるハズです。
ただし、この方法は決して投げヤリで面接を受けろという意味ではありません。
企業を面接するとは?
アナタは応募先企業の善し悪しを本当に理解していますか?
・・・????
当たり前でしょ!!わざわざ面接にまで行ってるのにバカじゃね?
と思われたアナタ、少し待って下さい。
確かに企業の善し悪しは、財務状況・福利厚生・施設設備・事業方針などからある程度は視えてきます。そしてアナタが応募したのは、この様な情報から良い企業だと判断したからでしょう。
ですが、見落としてはいけない重要なコトが残っています。
企業は人により運営されるものです。
働きやすさに直結するものは企業に属する人間の質、つまり考え方です。
そして人事担当者は少なくとも企業の中核を担うポストであるので、企業の方針や考え方をより反映した代表的人材である可能性が高いということです。
すなわち、面接で繰り広げられる質疑応答のやりとりは、企業に属する人のレベルや考え方を知る貴重な機会なのです。
ブラック企業に入社しない為に
例えば、人を尊重しない社風はブラック企業の特徴の1つだと考えられます。
この社風は面接担当者の質疑が高圧的であったり、圧迫面接をしてくるかでも伺えるかと思います。
圧迫面接は応募者のストレス耐性や考え方の柔軟性を読み取る為の手法ということですが、この手法を採用した面接を行っている企業はブラックである可能性が高いと考えています。
なぜなら、雇用契約を結んでもいない応募者と募集者(企業)は対等だからです。
対等な方へ高圧的な態度や圧迫的な切り口で質問するというのは失礼にあたりますし、逆に人材を選考するのにそんな手法でしかないのであれば「幼稚なレベルの面接担当者」と考えられます。
先に説明した通り、面接担当者すなわち人事担当者は企業の方針や考え方をより反映した代表的人材である可能性が高いので、「幼稚なレベルの面接担当者」であれば企業に属する人のレベルもまた幼稚である可能性が高いと考えらえるのです。
この様に不快を覚える様な面接を行う企業へは、いくら内定が出たとしても避けるのが無難でしょう。
参考までに圧迫面接の会話例をあげてみます。
・そんなレベルでよくウチを受けに来たね
・キミ、そんな志じゃ話にならないよ
・もっと立派な経験はないのかね?
判断としては、相手をバカにした言葉や口調、態度も横柄といったパターンが多いかと思います。
そんなスーパーマンを求めているのなら書類選考で落とせよ!いちいち面接へ呼ぶなッ!!と突っ込みを入れたくなれば間違いありません。
なお私も度々、圧迫面接を受けたことがあります。
面接日から数日後、是非ウチに来てくださいと電話が掛かってきましたがお断りしています。
「面接の際に採用頂ける意思はないものと判断しました。また非常に気分を害しましたのでとても御社で働く気にはなりません。折角ですが、お断りさせて戴きます」
過去一番衝撃的だったのは、大学生時代に初めて面接を受けた時の経験です。
父親の仕事・役職など自分の能力に関係の無い話ばかり質問された上に侮辱され、面接を担当した役員7~8人全員が大笑いしだす始末。
その場で退席したい気持ちを堪えて最後まで受けてきましたが、もちろん不採用でした。
今思い返せば侮辱罪で訴えられるレベルですね。←ちなみに東証一部の有名企業です。
この様に、事前情報で良いと思っていた企業も、内情は人間性を疑う様な方々が中心にいる場合、面接の場で辞退するかお断りする方が無難かと思います。
特に仕事に関係の無い話をむやみに質問してくる面接担当者がいる会社は要注意ですね。
売り先を選ぶのもアナタ次第
就職活動は、アナタ自身が「アナタという不変の価値を持った商品」を企業に売りに行くことである事でり、アナタは企業と対等である事をお話しました。
もちろん、商品やサービスを買って頂けるお客様は神様と言った「お金」を受け取る側が弱い構図が一般的ではあります。
それは求職者が雇用者に対して弱い立場になりがちなことでも伺えます。
しかし、アナタには売らない自由もあるのです。
アナタは「1つしかない大切な商品」をいい加減なユーザーに売りにだしても納得できますか?
やはり大切な商品は、その商品の持つ力を最大限発揮してもらえる方や喜んで使ってもらえる方に渡って欲しいですよね?
応募先企業に所属する人の質ばかりは、知り合いの従業員に話を聴くか転職情報サイトで退職者のコメントを確認するぐらいしか手立てはありません。
面接はそんな売り先の善し悪しをリアルに見抜くチャンスなのです。
面接の準備
ここまでは、いい加減に自分を安売りしない・売り先を見極めて戴きたいコトをお伝えしました。
ですが、自分にとって最高の売り場と感じても、そこで買って頂かないと縁が結ばれません。
自分を必要以上に良く魅せようとしたり、事前準備をしていないで想定外のコトへ対応する場面では、緊張を招きます。最低限の準備をして、等身大の自分を持て余すことなく伝える努力をしておけば、緊張することを防げます。
面接に臨む前には、少なくとも書類選考で提出している応募書類に記載した内容について「自分の言葉」で説明できる様にしておきたいですね。
特に「志望動機」については最も押さえておくべきコトです。
内容については、以下3項目を軸に説明できる様にしておくとよいでしょう。
①自分の強みと応募先で活躍できること
②活躍できる理由
③応募先の会社でないといけない理由
こちらについては以下の記事で【志望動機で押さえたいポイント】にて説明していますので、良かったらご覧ください。
【ハローワーク利用の方必見】書類選考を通過させる志望動機とは?応募前に考えておくべき3つのこと
面接でのポイント
面接のノウハウについては情報サイトで様々な手法が紹介されています。
ですが、アレコレ考え過ぎても緊張のモトとなりますので2点に絞ってお伝えします。
面接で最も大切にして頂きたいことは「質問の意味を正しく理解する」ことです。
なぜなら、どれだけ素晴らしいコトを答えても相手の質問の意図と違っていれば意味が無いからです。
例えば、アナタは500円のラーメンを注文し、1000円のうどんを手渡されたらどう感じますか?
もちろん、支払いは1000円が必要です。その場で注文と違いますとクレームを言いますよね?
これは面接の場でも同じコトが言えるわけです。
相手の意図を読み取ることは、業務を遂行するうえでのコミュニケーション能力として重視されます。
これは簡単なコトの様に聞こえるかも知れませんが、実際に面接を担当していますと意外と多くの方が苦手としているところだと感じます。
また比較的、会話が得意の様な方でも質問の意図から外れた内容を延々と語り続けるといったケースも少なくありません。
以下の手順を意識すると改善できるかと思います。
相手の質問を最後まで聴く→相手の質問の意味を考える→ひとことで言うとどう表現するか考える→まず、ひとことで答える→答えの根拠を説明する(簡潔に1例をあげる)
注意すべき点として、面接担当者の質問は言葉足らずな場合が多いかと思いますが、そこは補って考える必要があります。
質問の意図の殆どは「採用の判定」に繋がっています。採用の判定に繋がらない自慢話には何のメリットも無いと理解しておくとよいでしょう。
2つ目は、等身大の自分を語るということです。
作り話やウソは、会話で矛盾が生じ結局はバレてしまいます。
メッキが剥がれる醜態をさらすぐらいなら「やっていません」「デキません」「知りません」などと正直に答えた方がマシですね。
そして、代わりにこんなコトならやっていました、こんな努力をしていますなどと素直さや前向きな姿を示した方がより好印象を与えるハズです。
本当に苦労した事とそれをどの様にして乗り越えてきたかというリアル体験こそ、一番説得力がありますので事前に思い出しておくことをお勧めします。
まとめ
それでは、最後におさらいをしたいと思います。
就職活動とは「アナタという商品をマーケットに売り込みに行く活動」です。
そして売り込み先は応募企業ですが、立場はアナタと対等です。
面接で緊張するのは、採用されたいという想いが先に立ち、高く評価されようと思うからです。
面接では、入社するに値するかアナタが企業を面接していると考えて臨みましょう。
その際、ブラック企業でないかを見極め、自身と社風にミスマッチはないか体感しておきます。
本当に入社したいと思える企業に出会った際に、採用を逃さない為も必要な準備はしておきましょう。
以上になります。
今回の記事は、マインドの持ち方を主眼に置いて作成したものです。
応募先の企業により、求められることは変わってきます。
決して、正解は一つではありませんが考え方の1つとして皆様のお役に立てれば幸いです。
最後までご覧いただきまして誠にありがとうございました。
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