この記事では漠然と会社に勤める30代の男性に向けてキャリアプランの考え方について解説します。
30代ともなると、仕事の基本に慣れ、緊張感や充実感が薄れてきますよね?
惰性で会社勤めをしているけど、このままで良いかと疑問がある。辞めるほどの不満は無いが、満足しているワケじゃない。
と感じつつも・・・
漠然と会社に行くことで「とりあえず自分を安心させて」いませんか?
そんなアナタは、日々残された選択肢を浪費しているのかも知れません。
これから転職をする・しないを問わず、キャリアプランを見つめなおす事を激しくお勧めします。
少しでも、どうしたら良いか進路に迷っているなら
是非、この記事を読んでみて下さい。
キャリアプランを再考すべき理由
キャリアプランとは中長期的な自身の経歴を積み上げる計画です。
私が考えるキャリアプランを再考すべき理由は3つあります。
ポータブルスキルを持つためには
キャリアプランを考える目的は、自社外でも通用する能力=「ポータブルスキル」を持つ為です。
アナタは現在勤めている会社から出た場合、他社に通用する何かを持ち合わせていますか?
会社でエラソーにしている人って、結構多いですよね?
そんな人はだいたい、会社に属することで得られている力をあたかも自分の力と勘違いしているかと思います。
ですが、重要なのは「ドコでも通用する能力」=「ポータブルスキル」です。
なぜなら、地位を積み上げてきたところで、その会社があっての話。
ひとたび職場が変わればタダの新人と扱われるのが世の常です。
いくら話を盛って
「前の会社ではなぁ~〇〇〇してたんだゾ、ドヤッ!」と言ったところで・・・
ふぅ~ん・・・
で? ウチでは何が出来るんですか?
まっ、取り合えず・・・
そこの片付けでもしといて下さい二ァ~
と冷たくあしらわれることでしょう。
ココで、そのまま「前は凄かった人」で終わるか、いや実は「凄ぉいヤリ手だったか」は「ポータブルスキル」の有無次第なのです。
そう、ポータブルスキルは自身の能力を示すパスポート。
パスポートが有効となる範囲を広げるには、1ヶ月や1年どころでは足りません。経歴を積み上げる為の中長期的計画が必要なのです。
万年安泰な会社は無い
経歴を積んでポータブルスキルを持てだって?
この会社から変わるつもりねーし、関係無いわ!
そう思った方、少し待ってください。
いくら大手企業でも潰れるときは潰れますし、突然のリストラだってあるワケです。まして中小企業では尚更その可能性が高くなります。
経済状況を一変させたコロナ禍では、世界的規模で労働市場に大きな影を落としたことは記憶に新しいですよね。
日本においても10万人以上の方が職を失った経緯があります。
一体何人の方が、コロナ禍を予測できていたでしょうか?
常々、いつ会社が無くなってもオカシクナイという意識は持っておきたいところです。
30代は最後の折り返し地点
ポータブルスキルなんて別に直ぐにでもなくとも「いつか」でいーや。ぼちぼち、焦らずゆっくりでOKでしょ?
と考えたアナタ。
もし、アナタが30代に差し掛かっていたら焦って下さい。
なぜなら、40代ともなると精神力・体力が「劇的」に劣化してゆきます。
現に40代の私も、これまで気合と根性で乗り越えられてきたことが出来なくなること強く実感しています。
新しい事を学んだり、集中して取り組むにはパワーが要りますが・・・
40代では30代で発揮できたパワーの差が歴然と出てしまうのです。
もちろん、若かりし頃に入社した方は、ある程度のキャリアプランを描いてきていることでしょう。
ですが、30代では「取り返し」や「やり直し」が簡単にできる20代とは世界が変わってきます。
30代を20代のノリで過ごし、気付いたら40代で「これから本気出す」では遅過ぎるのです。
キャリアプランの中身も「~になれたらいいなぁ」ではなく「残された時間で何が出来るか」を考えるという意味で「再考」すべきでしょう。
30代は40代で後悔しない為の「最後のチャンス」と考えていただければと思います。
それでは再考する具体的手順を解説してゆきます。
30代からのキャリアプラン
30代からのキャリアプランを考える上で、より具体的に自身が進む方向を定めることがポイントです。
ポイントは「2つの選択肢」のどちらを目指すかです。
スペシャリストとゼネラリスト
40代になってから後悔しない為に、何も出来ない何でも屋になることは避けたいですよね。
もちろん、何でもできる何でも屋でしたら最高ですが、それが出来るのは多分神「GOD」だけでしょう。
では限界のある人間が選ぶべき2つの選択肢とは何でしょう?
それはスペシャリスト=「特化型」か、ゼネラリスト=「総合型」となります。
まずは、下の図をご覧下さい。
仕事のステップアップでは
担当業務の「熟練度を上げる」、「範囲(種類)を広げる」の両面が考えられますよね?
「スペシャリスト」は範囲が狭い代わりに専門性が求められる「特化型」で「ゼネラリスト」は広範囲にわたる管理を行う「総合型」と言えます。
それぞれの位置関係は、下図イメージとなります。
それでは次にアナタはどちらを目指すべきか考えていきましょう。
現在の立ち位置を知る
今現在のアナタの仕事のスキルや経験は、どの様なポジションでしょうか?
一つの事に集中的に取り組んできたのならば、スペシャリストを目指し
逆に幅広い業務に取り組まれてきたのであれば、ゼネラリストを目指すのが効率的でしょう。
中途半端にどちらでも無い場合は、何も出来ない何でも屋になってしまう可能性が高いです。
イメージし辛い場合は、自分はプレーヤー向きか管理者向きかと考えてみて下さい。
前者であれば「スペシャリスト」、後者であれば「ゼネラリスト」となります。
今からでも遅くはありませんので、自分にはどちらが向いているか参考にしていただければと思います。
一方で、企業の人材構成はバランスが重要です。
例えば
①スペシャリスト
→担当できる仕事の範囲は狭いが、より高度な技術や熟練度を持った人
①スペシャリストだけでは全体の管理ができなくなりますし
②ゼネラリスト
→個々のスキルはそこまで高くないが、幅広く知識があり管理能力を持った人
②ゼネラリストだけでは技術力に乏しく、実際に現場を稼働させることができません。
つまり、企業には①スペシャリストと②ゼネラリストがバランスよく所属していることが理想となるのです。
ゴールを決めた先
ここまではキャリアプランを考える上で、二者択一が必要であり
その選択肢はスペシャリストかゼネラリストであることを説明しました。
アナタはどちらを選択しましたか?
人にはそれぞれの適性があり、好みがあるのでどちらを選択しても間違いではありません。
次に考えるべきことは、選択した方向に進む為のルートが「在る」かどうかです。
今がその時!
残された時間と環境から逆算する
いくら目指す山頂を決めても、登山するルートが無ければ山頂にたどり着くことなく彷徨い続けることになります。
30代のアナタであれば、残された時間(体力)は10年と考え、山頂にたどり着けるかを考えるべきです。
現在の勤め先に会社に居続けることは、今の道【会社】をそのまま進み続けることとなりますし「転職」という別の道を進んで山頂を目指す事もできます。
更には自らルートを創る「独立」といった方法もあります。
大切なのは、今進んでいる道【会社】が本当に山頂と繋がっているのかを見通すコトです。
今、取り組んでいる業務は自分の望む方向に導いてくれますか?
アナタの目指す山頂は、毎日のヤッツケ仕事を10年こなしていれば得られる場所なのでしょうか?
一度目指した道【会社】を信じ、ガムシャラに進むことも素晴らしいコトですが時間は有限です。
もちろん道【会社】は一本ではなく複数あるのですが、時間が経つにつれどんどん選べる数も無くなってきます。
目先の果実は魅力的
人は基本的に楽(ラク)をしたい生き物です。
不安なコト、面倒なコト、嫌なコト、苦手なコト、は
「置き去りにしたい」「考えたくない」「葬り去りたい」と思いますし、答えを先延ばしにしたくなりますよね?
・・・ハイ。
思いっきり自分のコトを言ってしまいました。
ただ、こんな「楽したい」私なんかでも
問題を先送りしたところで何も解決しないことは、経験上で痛感していることですし、当ブログのコンセプトとして考えている事です。
問題に気付いたその瞬間が、自分にとって一番若い瞬間です。
先延ばしにする事は、未来の自分へ無責任に問題を丸投げしているダケに過ぎないのでいつまで経っても解決することはありません。
色々な選択肢や可能性が一番ある状態の今の自分から逃げるコトは、未来の自分に今より厳しい条件を手渡すことになるとは思いませんか?
まとめ
自分の人生を、自分のモノとするには、自分で切り拓く様に行動しなければなりません。
行動には決断が必要であり、満足する決断をする為には真剣に考えることが必要です。
30代は色々な経験・スキルが蓄積され、自信が出てくる時期である反面、体力的・精神的キャパも減退期に入る折り返し地点でもあると思います。
最後に
10年前の自分に言い聞かせたいメッセージ
この時期に真剣に考えておかないと、人生を自分のモノにすることが出来ないよ! 10年なんて、一瞬よ!?
以上、当記事をご覧いただきまして誠にありがとうございました。
引き続き、関連記事もアップして参りますので宜しくお願いします。
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